バロック建築様式を擁したフランスの代表的世界遺産、ヴェルサイユ宮殿

バロック建築様式を擁したフランスの代表的世界遺産、ヴェルサイユ宮殿

バロック建築様式を擁したフランスの代表的世界遺産、ヴェルサイユ宮殿

ヴェルサイユの地に壮大な宮殿を建て、自らの権力を全ヨーロッパに示したい、という太陽王ルイ14世の命で、1661年、新宮殿の建設が始まり、着工から21年でほぼ完成したのち、ルイ14世は宮廷と政府機関をパリのルーヴル宮からヴェルサイユに移しました。これが、バロック建築様式を擁したフランスの代表的世界遺産、ヴェルサイユ宮殿です。

 

屋根には金箔や多数の彫像が施されて、各部屋の内部は壁画や化粧漆喰で豪華に飾られています。さらに、宮殿の背後には幾何学模様を描く壮大なフランス式庭園が広がっています。後に、ヴェルサイユの名をさらに世に轟かせる部屋として、「鏡の間」が完成しました。

 

全長73メートルの「鏡の間」には大きなアーチ状の窓が連なり、美しい庭園を心ゆくまで眺めることができます。夜になれば、54ものクリスタル製のシャンデリアと、床に置かれた枝付きの大燭台に火が灯されることにより、昼間以上の明るさにもなったと言われています。ルイ14世はこの「鏡の間」を大変気に入り、外国から訪れる使節の表敬訪問はすべてここで受けたと言われています。

 

しかし、威厳と格式に、次第に息苦しさを覚え始めたルイ14世は、庭園のはずれに離宮を建設し、そこで私的な時間を楽しんだと言います。この離宮を「トリアノン」と呼び、広大なヴェルサイユ宮殿の敷地の大半を占めるフランス式庭園に点在しています。中でもピンクの大理石で造られた「グラン・トリアノン」はヴェルサイユ宮殿本館に比べてこじんまりとしているものの、優雅で落ち着いた雰囲気をルイ14世は大変気に入り、ごく少数のお供を従え、家族水入らずで過ごしました。

 

ルイ14世最後の建築は礼拝堂でした。大理石でできた1階のアーチ状の柱と、2階に立ち並ぶコリント式の列柱、さらにその上に広がる天井画が見事に調和し、優雅で
威厳のある造りになっています。2階にある美しいパイプオルガンは美術品としても評価が高く、音色の素晴らしさにも定評があります。

 

ヴェルサイユ宮殿は、政治の中心であり、一つの時代の代名詞にもなりました。現在でも、当時の華やかな生活に思いを馳せる観光客で賑わっています。